風流

写真は添水。

鹿威しの一種です。

害獣を追い払うための装置全般を鹿威しといい、案山子や鳴子も鹿威しの一種だそうです。

中でも、鹿威しといえば竹筒に水を入れ、いっぱいになるとその重みを利用して動き、「コンッ」という音を出す「添水」(写真)を思い浮かべる人が多いと思います。

 

この添水は動物を追い払うものから庭園の装飾品として利用されるようになりました。

風流な音を楽しむわけですね。

 

この「風流」という言葉の意味は時代によって大きく変わったようです。

前代の遺風や雅やかなことの意味に使われた時代もあり、美しく意匠をこらすという意味に使われた時代もあります。

華美な作り物を指して風流と呼んでいた時代もあり、現在使われている意味とは違っています。

 

ただ、どの時代にも共通して「数寄」という意味があります。

これは「好き」の当て字で茶の湯を好む、などといったこだわりの趣味の世界を表しています。

今風に言えば、want to です。

好きで好きでこだわり、こだわりつくした結果、茶の湯やその他の文化が生まれ、結果として一つの伝統の世界が生まれてきたのでしょうね。

いつの時代でもこの want to が新たな文化を創りだすことでしょう。

 

数寄(好き)こそものの上手なれ。

私も数寄を思う存分追求できる世の中になるよう微力ながら力を尽くしてまいります。

 

庭園に鳴り響く竹筒の音は、侘び寂びや雅など、数寄を追求した結果生まれたひとつの芸術ですね。

静寂の中に間をおいて鳴り響く音に耳を澄ませていると「空」の境地を感じさせる味わい深いものです。

 

 

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。
PAGE TOP