汝自身を知れ

汝自身を知れ。

古代ギリシャの格言で、デルフォイのアポロン神殿の入口に掲げられた碑文だそうです。

ソクラテスはアポロンの託宣によって最も知恵あるものとされました。

ソクラテス自身は自分の無知に気付いている「無知の知」によって、他の人より優れているとされたのではないか、と述べたそうです。

自分自身の無知に気づくことはスコトーマ(心理的盲点)の存在に気づくことに通じるのではないか、ということは以前のブログに書いたように記憶しています。

今日は「汝自身を知れ」、つまり自己認識についてお話しします。

 

コーチングでは自己評価を上げることを重要視していることはご存知だと思います。

 

自分自身の存在価値に対する自己評価であるセルフエスティーム(self-esteem)。

自分自身のゴール達成能力の自己評価、セルフエフィカシー(self-efficacy、単にエフィカシーとも)。

 

これらはいずれも自分自身に対する自分の評価です。

この自己評価、実際は周りの人の評価をそのまま受け入れることで成り立っていることがほとんどでしょう。

周囲の人が肯定的または否定的に評価し、それをマインドが取り込み自分自身だと思っていることが多いのですね。

その自己評価がもし低ければ大きな夢や理想を思い描いたり、実現しようという意欲がわかないのです。

ですから自分自身でその評価を書き換えてしまうのがコーチングの重要な技術になります。

 

一方で高い自己評価を持つ人の中には、自分は完璧でなければならない、と思い込んでいる人も稀にですが、おられるようです。

自分自身の弱点や短所を認めることが自己評価を下げるのではないか、と勘違いしていらっしゃるのかもしれません。

 

自己評価の高い人はいつも向上や進歩を目指しているものです。

それは裏を返せば自分自身の弱点や短所をよく知っているということでもあります。

どうすれば能力を向上させられるのか。

もっと寛大な人間になるにはどうすればいいのか。

新たに何を身に付ければゴールを達成する助けになるのか。

 

こういったことをいつも考えている人は自己評価の高い人といえるのです。

一方で自分は完璧でなければならない、と思い込んでいる人は自分自身の弱点や短所を見ないようにしています。

そして、

私がそんな人間であるはずがない。

私にそんな問題があるはずはない。

 

こう言って問題から目をそらそうとします。

また、このような人は自己評価そのものが上がったり下がったり激しく動揺します。

結局、自分自身の問題点をスコトーマ(心理的盲点)に隠し現状維持をしてしまうことになります。

 

正しい自己認識は問題解決の第一歩です。

そしてこの一歩は問題解決のすべてといっていいほど大きな一歩なのです。

正しく自己認識すると、たとえ失敗してもそこから学ぶことができます。

いたずらに落ち込んだりふさぎ込んだりすることはなく、失敗を笑い飛ばせるのです。

 

自分を責めることなく、自分自身をありのままに知ろうと努力することは自己変革のスタートであると同時にすべてでもあるのです。

 

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