時間の流れ

時間は未来から現在、過去へと流れている。

コーチングではこのように考えることをお勧めしています。

 

時間がどの方向に流れているのかなんて、ふつうはあまり考えないかもしれません。

ただ漠然と、時間は過去から未来へと流れている、と考えている人が多いかもしれませんね。

 

時間についての考え方は、様々な哲学や宗教、あるいは物理学などで様々あるよう ですが、コーチングでは未来から過去へと流れていると実感した方がゴールを設定しやすいと考えています。

 

少し話は飛びますが、時間が未来から過去へと流れていると主張したのは、仏教が史上初かもしれません。

仏教と言ってもお釈迦様ご自身の教えではなく、釈尊滅後100年以上たってから現れた考えのようです。

 

説一切有部(せついっさいうぶ)と呼ばれるグループは「三世実有・法体恒有」を主張しました。

三世とは過去、現在、未来のことであり、それらが実在(実有)している、宇宙(法体)は未来永劫存在し続ける、という主張です。

 

この説一切有部の残した哲学の流れから、後のアビダルマコーシャ(阿毘達磨倶舎論)が編纂されました。

わが国には奈良時代にアビダルマコーシャを学ぶ倶舎(くしゃ)宗という宗派が誕生しています(南都六宗の一つ)。

 

サンスクリットや漢字が並ぶと難しく感じられるかもしれませんが、それほどでもありません。

映画のフィルムは一コマ一コマ瞬時に流れていきます。

その映像は、過去から未来へと流れているでしょうか?

それでは巻き戻しになってしまいますね。

そうではなく、未来の映像が現在のシーンとなり、現在のシーンが過去へと流れていきます。

 

このように、映写フィルムの流れが時間の流れであると考えてみてはいかがでしょう。

時間が未来から過去へと流れていると考えた方が、実際の体感に近いと思われませんか?

 

説一切有部は文字通りすべてのものが「有」、実在していると説いた仏教のグループです。

後に現れた大乗仏教のグループ(中観派など)にさんざん批判され、論破されてしまいました。

ただ、批判したのは時間の流れ方ではなく、過去・現在・未来が実際に存在しているとした点です。

 

大乗仏教は「一切皆空」を主張したので、この世界が実在していると説いた説一切有部の理論を批判したのでした。

認知科学の「すべては情報」であるという立場から見ても、説一切有部より大乗の立場が正しいのではないかと感じます。

コーチング理論では、自分自身が描いた映像が現実化するわけですから、映画のシナリオ作成から実写化まで、自分自身のマインドで行うことになります。

この点では、大乗仏教の中の瑜伽唯識派の考えに非常に近いということができるかもしれません。

 

難しい理論はさておき、現実世界では未来が現在になり、現在が過去になっていくという実感を持つことはさほど難しくはないと思われます。

この時間感覚を持てば、きっと未来志向のマインドを持つことができるはずです。

 

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