源泉

エフィカシーについて。

私たちは単にエフィカシーと呼んでいますが、正式には Self Efficacy(セルフ・エフィカシー) と言います。

心理学では自己効力感と訳されていますが、単にエフィカシーと呼ぶ方がわかりやすいと思っています。

ちなみに心理学の方では、心理学用語の定義が必ずしも統一されていないようで、学者や学派によって定義がまちまちであったり、曖昧だったりします。

調べてみると催眠や変性意識といった言葉についても、確定した定義がないようです。

ですからエフィカシーなどの言葉についても、コーチング(タイス式、苫米地式)では独自の定義をしているわけです。

しかし独自とはいっても、心理学的な定義と全くかけ離れているわけではありません。

エフィカシー理論の提唱者で権威であるアルバート・バンデューラ博士によると、エフィカシーの定義は、

“セルフ・エフィカシーとは、ある結果を生み出すために適切な行動を遂行できるという確信の程度。”

となっています。

さらにバンデューラ博士に直接指導を受けたコーチングの祖、ルー・タイスは、

“自分は人生の大事なことを実現できるという気持ちだ。”

と述べ、さらに

“物事を学習し、優れた決断をし、効果的に考える能力に対する自信。”

と言ったり、

“事を起こし実現させていく力”

とシンプルに表現しています。

現在コーチングでは、

“自分のゴール達成能力の自己評価”

と定義しています。

それぞれの定義を吟味してみても、決してかけ離れた定義となっていないことにお気付きいただけると思います。

ところでエフィカシーの源泉としてバンデューラ博士は次の四つを挙げています。

1.達成経験

2.代理経験

3.社会的説得

4.肉体的、精神的状態

詳しい解説はこのホームページのマインドの仕組みを開設したページをお読みいただければと思いますが、1から3までの達成経験、代理経験、社会的説得はコーチングではヴァーチャルなものでも構わないと考えています。

私たちの脳は、現実世界における経験と脳内で鮮明にイメージしたことの区別がつかないという習性を持っています。

要は物理空間と情報空間のどちらに強い臨場感を感じているのか、ということです。

ですから物理世界で達成経験がなくても、マインドの中で達成経験を積むことが可能なのです。

ホンマでっか!?

ホンマです。

スポーツ界でイメージトレーニングが取り入れられて久しいですが、その効果を疑う人は現在ではいないはずです。

イメージトレーニングをしていないアスリートも、おそらくいないでしょう。

このイメージトレーニング自体、マインドの中で達成経験を積むことに他ならないのです。

代理経験とは自分と似た誰かが達成したことを、自分もできるかもしれないと思うことです。

もし自分に似た人が何かを達成していなかったら?

この場合も、先の達成経験と同じです。

マインドの中で自分自身が達成経験を積めばいいのです。

さらに社会的説得は、権威ある人や信頼する人に「君ならできる」と言われること。

影響力のあるコーチの役割がここにあります。

また社会的説得を自己説得に代えることもできますし、これがある意味一番重要なポイントかもしれません。

つまりセルフトーク(自己対話)によって、自分自身を説得することです。

「私ならできる」と。

コーチングではセルフエフィカシーを上げるため、その源泉をフル活用します。

エフィカシーは、ゴール達成のために欠かすことができないパワーであるからです。


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