翡翠

昨日訪れた弥生文化博物館でも、多くの勾玉が展示されていました。

弥生時代にはガラス製の勾玉もあり、綺麗な光沢で驚きました。

しかし何と言っても勾玉は翡翠製が本道でしょう。

弥生時代から現代に至るまで、翡翠の勾玉は非常に価値あるものとされています。

国内の翡翠の産地といえば、やはり新潟の糸魚川。

古代の越の国、姫川ですね。

神話によると、スサノオがヤマタノオロチを退治してクシナダヒメを娶ったのも、オオクニヌシが越のヌナカワヒメを娶ったのも、越の国の翡翠を支配するためだったと思われます。

古代において越の国は、翡翠王国として有名で、大陸とも交易していたことが分かっています。

おそらく現代の金と同等か、それ以上の価値があったのではないでしょうか。

スサノオやオオクニヌシなどの出雲の勢力が、軍事力と政略結婚によって翡翠の権益を手に入れたことが、神話に反映されていると思われます。

新潟の糸魚川産の翡翠は硬度も高く、ミャンマー産のそれとは全く違う鉱物だそうです。

さらに糸魚川産の翡翠独自の鉱物が含まれていることも、最近の研究で明らかになったそうで、古代においても越の国の翡翠はかけがえのない宝物だったのでしょう。

なぜ、新潟の糸魚川に限ってこのような高品質の翡翠が産出されるのでしょうか?

それは日本列島が誕生した際の大地の裂け目「フォッサマグナ」が関係していると思われます。

フォッサマグナは大地溝帯とも呼ばれ、糸魚川から静岡まで南北に伸びた大地の裂け目。

翡翠は地中深くに大量に存在するとされており、日本列島形成の際、大地の裂け目から地表近くに露出したのが、糸魚川の翡翠ではないでしょうか。

だとすると、フォッサマグナ上のどこでも翡翠の鉱脈が発見できる可能性があるということかもしれません。

ちょっと不思議で興味深いことに、新潟の南には諏訪の国(長野県)があり、タケミナカタを祀る諏訪大社があります。

タケミナカタはスサノオの孫です。

そして静岡には静岡浅間神社が鎮座し、古くから大歳の神を祀っています。

大歳はスサノオの息子の一人ですから、ここにも出雲の勢力が及んでいたと推測されます。

面白いですね。

フォッサマグナマグナ上の主要な神社に祀られている神様が皆、出雲系。

出雲大社では見事な翡翠の勾玉が出土したそうですが、それも当然なのかもしれません。

翡翠の勾玉は、単にアクセサリーや財産というだけでなく、神事でも大切な役割を果たしたのでしょう。

三種の神器の一つでもありますし。

宗教的にどのような意味があるのかよくわかりませんが、色や硬さが大切だったのではないでしょうか?

言葉遊びかもしれませんが、石は意志に通じます。

やはり固いに越した事はありません。

ただし、意志の力だけではうまくいかないのは、皆様もよくご存知のことと思います。

意志の力にプラスして、映像をリアルに視覚化する想像力が必要です。

糸魚川産の翡翠の勾玉は、意志と想像力を強化してくれる神秘的なアイテムかもしれませんね。

近いうちに新潟に行きたいと思っています。

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