石園に坐す

昨日訪れたもう一つの神社。

石園坐多久虫玉神社。

なんて読むと思います?

「いそのにますたくむしたま」神社とか、「いわぞのにいますたくむしたまじんじゃ」と読むそうです。

なかなか難しいですね。

私はそもそも、この読み方自体が暗号になっているんじゃないかと思っています。

暗号とまではいかなくとも、この読みが間違っているんじゃ無いかと。

神社の案内によると、多久虫玉(たくむしたま)は匠(たくみ)のことではないかと思われるとのことですが、うーん、そうでしょうか?

ちなみに、真言密教の伝書には複数の仕掛けがあって、文章をそのまま読んだだけでは理解できないようになっています。

そのうちの一つが、「乱脱」と呼ばれる記述法。

文章の一部を敢えて欠落させたり(脱)、順番を変えたり(乱)することです。

師から弟子に伝える過程で、口伝で乱脱の部分を正しく教えるわけです。

これは秘伝を守るため、頻繁に重要な部分では行われています。

密教だけでなく、古流の武術にも同様のことが言えるわけで、師の口伝がなければわからないようになっているんです。

穿った見方かもしれませんが、神社やその御祭神についても同じなのではないかと、僅かなフィールドワークの経験から思っています。

石園も古文書の一つには射園と表記され、「いその」と読み、「射園神(いそのかみ)」とも呼ばれていたことが解っています。

細かく言えばきりが無いのですが、密教の「乱脱」をこの社名に当てはめれば、「いそのにますくしたま」神社と読めるのでは無いかと推測します。

古くは宮中に、「園神」が祀られていた記録があるのですが、これを「そのかみ」と読めば、訳がわからないことになってしまいます。

「いそのかみ」と読めば、意味が通りますね。

実の所、地名や神社名、神名には、こんな例がたくさんあるんです。

我が国は、古くは漢字を表音文字として使用していた時期が永く、現代の我々が漢字の意味から考えてしまうのとは随分違う使い方をしていました。

私の住まいの近くで、今は使われなくなった古い地名に「九頭神」というところがあります。

「くずがみ」と読みますが、これは国津神と書いて「くずがみ」と読ませる神社もあって、歴史を調べるにあたり、漢字そのものの意味に引きずられないことが大切だと思います。

このように、例をあげればきりがありません。

この神社の御祭神も「建玉依比古命」と「建玉依比賣命」という、いわば暗号名になっています。

「建」は「たけ」と読みます。

武の文字を使うこともあり、武人、武将の意味なのです。

ですから建玉依比古命は男神ですからまだ良いとしても、建玉依比賣命は比賣(姫)神で女神ですから、「建」がつくのは変なんです。

建玉依比古命、建玉依比賣命という祭神名は、単なる一般的な名前で、本当の祭神名を隠しているのだと思います。

なんでそんなややこしいことになったのか?

古事記、日本書紀の記述に矛盾するような伝承や神社名、祭神名を改めさせられたんじゃ無いかと思います。

大宝律令の施行時、初の神祇官として中臣大嶋が神社や神道を支配するようになりました。

任命したのは藤原不比等。

中臣大嶋は、日本書紀の編集者でもありますから、古事記、日本書紀の内容に合わせて、現実を書き換えさせたのでは無いでしょうか。

神武天皇と戦ったとされるナガスネ彦を祀る神社が奈良には何社もあって、その神名が隠されていることをフィールドワークで知って以来、私はとても疑い深くなっています。

古事記、日本書紀は「洗脳の書」ではないかとさえ、思っているほど。

本当の我が国の成り立ちを知りたい、その気持ちが私をフィールドワークに駆り立てるのです。

古代史に仕掛けられた洗脳を、私ごときが果たして解くことができるのでしょうか?

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