“人が生まれた時には、実に口の中には斧が生じている。愚者は悪口を言って、その斧によって自分を切り裂くのである。”(スッタニパータ)

久しぶりに、お釈迦様のお言葉です。

仏教では私たちの行いを、身・口・意の三種に分類しており、お経には言葉に関する戒めも数多く記録されています。

なかでもスッタニパータは数あるパーリ経典の中でも最古層の文献とされ、そこには紛れもなくお釈迦様ご自身のお言葉が記録されています。

上のお釈迦様のお言葉は、どなたにでも非常にダイレクトに映像として心に入ってくるのでは無いでしょうか。

まだ二十代の頃、初めてこの言葉を読んだ時、大げさでなく頭をガーンと殴られたような衝撃を感じました。

悪口を言うことで、自分自身を切り裂く。

悪口はたいてい、他の人に向かって言います。

しかし本当に傷つくのは、悪口を言われた人ではなく、悪口を言った自分自身だ。

斧が自分に向かってくる映像が、脳内に浮かびました。

この言葉を知ったからと言って、私自身の言葉遣いが劇的に良くなったわけではありませんが、自分自身の戒めとして今もそのイメージを浮かべているところです。

コーチングにおいては、言葉は自分の人生を作る非常に大切なものと考えています。

他の人への悪口はもちろんのこと、自分自身に向けた悪口も自分自身の心身を傷つける、絶対に避けるべき行為だと考えています。

ですから、自他を貶めるような言葉を使わない、と言うのがコーチングの基本でありすべてといっても過言ではありません。

お釈迦様の言葉は、コーカーリカというお坊さんが、高弟のサーリプッタ長老やモッガラーナ長老を誹謗した際に語られた、と伝えられています。

サーリプッタ、モッガラーナ両長老は、悟りを開いたアラカンですから、そのお二人を誹謗したコーカーリカは、決してゴールに達する(悟る)ことはできなくなってしまったわけです。

経典にはさらに詳しく後日談が語られていますが、少し宗教的になるのでここでは省略します。

興味を持たれた方は是非、スッタニパータをご覧ください。

言葉の使い方は仏教でも大切な戒めだったんですね。

それに今も昔もコーカーリカのような人がいるということは、興味深いですね。

関連記事

PAGE TOP