独り相撲

私はそれほどでもありませんが、私の祖父母は相撲が大好きでした。

白黒の古い写真の中に、祖父と往年の名横綱大鳳とのツーショットがありますから。

幼い頃、祖父が熱心にテレビで相撲を観戦しているのを見て、何がそんなに面白いんだろうと不思議な気がしていました。

相撲はずいぶん古くから存在していたようで、垂仁天皇の御代、当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)の天覧試合が記録に残っています。

面白いことに当時の相撲の技には蹴り技があったようで、当麻蹴速は蹴りがうまかったようですが、逆に野見宿禰が当麻蹴速に蹴り勝ち、天覧試合の勝利者となったと伝えられています。

天覧試合が行われたのは垂仁天皇のお宮があったと伝えられる、奈良の相撲神社の鎮座地。

相撲はもともと、総合格闘技であったことがその名称からも伺えますね。

相(お互いに)撲(なぐる)と書きます。

大和言葉では、“スマフ“と呼んでおり、それが現在の”すもう“になりました。

”角力“という文字を当てることもあります。

相撲は単なる格闘技ではなく神事でもあるとされていて、“廻し”に注連縄を張ったりします。

ここから相撲の最高位を、横綱と呼ぶようになったようです。

ちなみに江戸時代の神事の一つに、独り相撲と呼ばれるものがあったそうです。

一人で相撲の所作を行うものだったのが、やがてその滑稽な動作から大道芸へと発展し、一人で行司の役まで三役を行う芸人もいたとか。

私も時々、独り相撲を取ることがあります。

決して芸ではありません。

相手もいないのに一人で気負い込んだり、無駄な努力を重ねてみたり。

それである時、ハッと気づく訳です。

独り相撲を取っていたな、と。

この独り相撲、たいていネガティブな妄想との戦いになっています。

一人で勝手に疲れていたりしますね。

同じ独り相撲を取るなら、ゴール達成のイメージを思い描くほうがはるかに建設的で、ストレスもありません。

もちろん生産性も大幅にアップします。

ネガティブな独り相撲かポジティブな独り相撲(アファメーション)かで、結果は全く違ったものになります。

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